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チャーチル (戦車) : ミニ英和和英辞書
チャーチル (戦車)[くるま]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
戦車 : [せんしゃ]
 【名詞】 1. tank (military vehicle) 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

チャーチル (戦車) ( リダイレクト:チャーチル歩兵戦車 ) : ウィキペディア日本語版
チャーチル歩兵戦車[ちゃーちるほへいせんしゃ]

チャーチル歩兵戦車(''Mk.IV Churchill Infantry tank'')は、第二次世界大戦期のイギリス歩兵戦車多砲塔戦車A20を元にA22として小型化したもので、国威発揚のために首相ウィンストン・チャーチルの名を付けた。
== 概要 ==
原型のA20はハーランド・アンド・ウルフ社で開発されたものであるが、A22への抜本的な改良はGM傘下の英国法人である中堅自動車メーカーのボクスホールが手掛け、量産も同社が行った。搭載エンジンのネーム「ベドフォード」は、本来ボクスホールの商用車部門のブランドである。
フランスに派遣したイギリス海外派遣軍戦車を含む大量の重機材をダンケルクの戦いにおいて遺棄して撤退したこと、同時にナチス・ドイツによる電撃戦により戦車の地上戦闘における重要性が増したことによる逼迫した戦車事情により、満足に性能テストもできないまま量産が開始され、1941年6月に部隊配備が開始された。特に超信地旋回も可能なメリット・ブラウン操行装置はトラブルを多発したが、メーカーの対策チームを前線に派遣するなどして対応、後に完全に改修されている。第二次世界大戦の末期まで生産と運用が続けられた。実戦からの情報をフィードバックして改良を重ねたため、多くの派生型がある。
ノルマンディー上陸作戦以降の西部戦線において制空権を掌握した連合軍とドイツによる機動戦はもはやなかった。第一次世界大戦の戦術から進歩していない設計思想のため機動戦が出来ないほどの低速ではあったが、大口径砲でないと打ち破れない重装甲を誇り、歩兵戦車としては十分に活躍した。堅実な歩兵戦車は、機動戦以外では戦術的に合理的な戦車となった。歩兵戦車という名前のとおり、鈍足でも歩兵が移動できる場所であれば必ず移動できる走破能力が優先された。
重量1トンあたり10馬力以下しかなく重量に対して馬力が不足しているが、低速ギアのギア比が大きいために低速での走破能力は高く、超堤能力〔超堤能力とは戦車が乗り越えられる障害物の高さのことで一般的な戦車で70~80センチ程度〕が120センチあり高い超堤能力のために誘導輪(フロントアイドラ)は他の戦車よりも高い位置についている。超壕能力〔超壕能力とは塹壕など地面にあいている穴や溝を越えられる最大幅のことで、一般的に戦車の車体長の半分弱ぐらいの能力を持つことが多い〕は370センチもあり不整地走破能力は突出して高く急斜面や湿地、森林といった悪路での機動力が高かった。
他の英軍歩兵戦車同様、チャーチルもソ連にMk.III及びIVの253輌がレンドリース法に基づいて輸送され、親衛重戦車連隊に配備されロシア語風に「チェールチリ」()と呼ばれた。これらは重量に見合った装甲の頑丈さや、ソ連製重戦車より勝る機械的信頼性が評価された。東部戦線での最初の活躍は、1943年1月の第48親衛重戦車連隊の配備車輌によるスターリングラード解放を巡る戦いで、以降もクルスクの戦いレニングラード解放エストニア解放〔月刊グランドパワー 2000年11月号 デルタ出版〕、キエフ解放などで活躍している。しかし、その後の冷戦開始や反共主義者であるチャーチルの名を持つため、この事実は長い間隠蔽されていた。例えばクルスクの戦いで英雄的な活躍をしたとされるスクリプキン大隊の装備車輌は、ソ連の公式戦史(ML研究所・編『第二次大戦史』)などではKV-1重戦車とされていたが、実際はチャーチルであったことが、ソ連崩壊後の情報公開で判明している〔月刊グランドパワー 2000年9月号 デルタ出版〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「チャーチル歩兵戦車」の詳細全文を読む




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